「オセロー」演劇集団円@紀伊國屋ホール

円の芝居、というよりは、金田明夫主演、平光琢也演出のハムレットシリーズの3作目、といった方がいいだろうか。金田明夫の「リチャード三世」を見て色気にやられ「あたし、金田さんと不倫したい!」とさんざん騒いでおったが、今回は気づくのが遅くギリギリになって無理矢理滑り込みで席を取った。ので結構うしろの方で見た。


出てきた時… 「オセローちっちゃ…」
やっぱり人の嫉妬を買うほどの戦績を誇る武将、黒くてでっかくて、人の恐怖心をあおり差別心を芽生えさせる偉丈夫のムーア人としての説得力がないのよね…
筋肉はついてるんですよ、豆タンクみたいな体なの。でもね…
周りを固めるイアーゴーの吉見さんや木下さんは背が高くてかっこいいし、デズデモーナの朴ろみさんよりちっちゃいオセロー…


こないだ「見た目の説得力」を観月ありさで感じただけに、んんん…


しかもこの本はオセローよりもイアーゴーの方がいい役なので、今回は金田さんよりも、イアーゴーを演じた「吉見さんいいなあ〜〜」という感想になってしまった…
金田さんの歌うような節回しも、今回は、へんなところでブレスを取るクセ?がちょっと作為的に感じられたかも。
あとイアーゴーの奥さんが、1幕では結構暗い女で、「こんなじめじめした女だから夫に言われたとおり、デズデモーナにとって大事そうと分かるハンカチを盗んで夫に渡しちゃうのかも」と思ったら後半でいきなり夫に向かってケツまくっちゃって、あら別人格?という感じ。


まあまあ、でもでも面白く見ました。イアーゴーよかった。デズデモーナも元気で快活でよかった。