「歌の翼にキミを乗せ」@新国立劇場

北の国から」で有名な杉田成道演出。
ヤスケンさん見たさに意気込んでプレオーダーしたら前から3列目?4列目?
目の前にはかなり恰幅のいい大女。その横にも。
これはヤスケンファンの腐女子か。そしておれもその1人か!?orz


チラシやパンフがあまりにいい男すぎて、これで本編持つのか!?とバビったが(笑)ヤスケンさんは首尾一貫して等身大のヤスケンさん。共演者も演出も彼の魅力を分かってくれて、引き出してもらえてました。途中でジョニ黒瓶一気呑み(約5秒)というファン感涙の芸まで盛り込まれておりました。思わず小さく拍手。ありがとよ〜〜〜。よよよ。


西村雅彦さんは普通に格好いいけど、もともとオシャレで自尊心が高い感じが「こんなブ男が」というシラノ・ド・ベルジュラックならぬ浦野にはもってこい。演技はまるで歌舞伎のように、型があってそれを再現しているかのよう。
ヤスケンさんも一見いい男だけど筋肉バカで天然な感じは、まるで当て書きされたかのよう。女心にはうといが浦野の恋心には共感できるところとか。
観月ありさはテレビだとどうも…なのだが、生で見るとその体のバランスにミューズとしての説得力があり、一部を切り取られる映像よりナマの方が向いているかもしれない。


コメディ調で進んだお話は後半、終戦を迎えて厳しくなる。
手紙の主が浦野だと分かったところで浦野死ぬ。
というところだが、いくつかお話で「ん〜」と思ったところが…
恋する乙女は愚かでFA?一応、聡明な美女のハズですが、恋文の主が本当にヤスケン演じる尾形だと信じたのでしょうか??
あと、終戦間近のテニアン島で、民間人と、軍人収容所間を行き来してフミ(観月ありさ)や浦野、尾形が会うのですが、あんなに簡単に人が行き来できるの?最後に尾形が原爆を積んだエノラ・ゲイの離陸を阻止しようと、手榴弾を体に巻き付けて滑走路に出るのですが、捕虜になぜそんなに手榴弾が手に入るの?なぜそう簡単に滑走路に出られるの?


んま、あんまりその辺を言うと野暮と言われるのでしょうか。
とりあえず私にとってはヤスケンさま鑑賞のお芝居なのですから文句はないのです。