ヘドウィグ&ザ・アングリーインチ@東京厚生年金会館

私は映画版のヘドウィグが大好きで、三上博史版のヘドウィグも見に行って、よかった〜と思っておりました。
今回は山本耕史中村中版。
歌は上手だったけど、やっぱり三上版の方が最後に至るまでの迷走の部分がきっちり出ていたような…
あと、カーウォッシュがなかったわ。その辺もあって、ただ歌がうまくてキャンピーさが薄い、マジメな印象のヘドウィグでした。
まあ、青井陽治&三上のタッグにキャンピーさでは勝負できないか(笑)。いや、それにしてもさ。
あと、イツハクのヅラもキャラも最初っから女らしすぎて、イツハクの立ち位置が非常に不明瞭でした。
ヒゲもつけてなかったような?2階席の10列目だからあんまし見えなかったけど。


それから1番疑問だったのが、歌詞が全部英語のままだったこと。
(三上版は日本語にちゃんと訳してましたよ)
後ろにスクリーンもあるが、もちろん訳詞も出ない。数曲分だけ英語歌詞が出る。
ということは、最初から見に来る人はストーリーを知ってる人と当て込んでのことなのかしら?
こないだのトミーは日本語にした歌詞がまったく聞き取れずにイライラが募ったけど、
今日は、英語の歌詞が、発音が悪くて聞き取れないので、やっぱりイライラした。
doneとdownがまったく同じ発音では、まるで意味がわからんち。
ということで、英語でもわからんし、結局「この歌、知ってるでしょう?」ということなのだろうな。
それでいいのかよ。


時々英語字幕が出る歌の時には、英語が読める人間にはそこですごくストレスの解消になるが
(聞いて分からないものが読めるので)それはどうなのよ〜〜?
しかも、"Wig from the shelf"だっけ?あの途中でみんなに歌わせる歌。
あの時は歌詞が出ないんだよ。そういう時こそ出せばいいのに。
ていうかカラオケ並みに色変えてくくらいのサービスしたっていいじゃん。


とにかく演出家の「もう皆さんご存じでしょう〜〜?」という甘えというか手抜きが目に付いた。
2人とも歌がうまいから、とてももったいなかったっす。
演出は鈴木勝秀。