ENDLICHERI☆ENDLICHERI@横浜みなとみらい

前にMステでエンドリが1曲歌ったのを見たときは
「自分の声の良さを楽しんでいるだけの人だなあ」と思ったんだけど、
その後、エンドリとして横浜で100ステージもやる!というので一度見てみようと
昨日、友人と行ってきました。


感想。2時間の1人遊びでした。
彼はねえ、安全な水槽の中で、何時間でも1人で遊んでいたい人なんだね。
歌も上手だけど、一言も言葉が伝わってこない。
それは彼が自分で自分の体を楽器にして、それを奏でることを楽しんでいる。
自分の気持ちいいメロディーを奏でて満足しているからなんだねえ。
何度も彼はギターを手に取るんだけど、その場合も彼はぎゅいんぎゅいん音をひずませたりして、その響きを1人で楽しんでいる。
ちょっとフレーズを弾いちゃあ、またディストーションかけてみたり、と、
本当に中学生くらいの男の子の、1人の部屋をのぞき見しているだけ、みたいな感じでしたよ。
彼は、自分の中に持て余しているエネルギーがあって、何時間でも歌ったりギター弾いたりすることでようやく満足できる人なんだねえ。
彼がようやく(ようやく、ばかりだ)最後にご挨拶で言葉をしゃべって、「僕が生きることに悩んだり、諦めかけたりしていたときに音楽が僕を救ってくれた」「その音楽を投げかけることで皆様の何かが変わればいい」みたいなことを言ったんですけど。
本当に、この1人遊びは彼の魂の救済作業なんだなあ。彼は毎日黙々と自分を救っているんだなあ、という感じでした。それを見て感動する人はどうぞ感動してください、と。
彼がジャニーズ・システムの中で自分が生きていく道を模索した結果がこれなんだなあ、と思った。


そんな「アイドルとしては珍しい存在の彼」を「鑑賞すること」をビジネスに仕立て上げるジャニーさんや、そんな彼を相方としてアイドル業を成立させている光一君に改めて畏敬の念を抱きましたよ。
ジャニーは剛くんを溺愛しているのですが、あそこに専用ステージを作って、そこで100ステージ歌わせる溺愛振りが素晴らしかったです。


そして、だから、心も体も健康すぎるわたくしには1ミリも響かなかった「ケリー」なんですけど、
ナイーブな、多分ちょっと「病み」アンテナがある人たちは、そんな「ケリー」を見て共鳴したりするらしく、最後の言葉で泣いている人もいたよー。ちょっと宗教的。
ちょっとファンクっぽい曲もあって、バックバンドも結構腕っこきで、なんですけど、
ファンは誰も音楽を楽しんでいないっぽいの。バックダンサーのおねいさんと同じ踊りを踊って、
勝手に盛り上がらず、余計な歓声などもかけず、ただ黙って、ご機嫌な「ケリー」を見ている、という感じ。
でもそういうファンが日本に何千万人もいるんだよね。
ジャニーズの売り上げの半分以上をたたき出すと言われるKinKi Kids。恐るべし。


あとねえ、途中でダンサーでもない、私服の女子がステージに上がって、踊るだけ踊り倒して帰っていったんですけどあれは誰だったんでしょう?舞台の袖までちゃんとピンスポが追っていくんですけど。顔はaikoっぽかったんですけど多分別人なんですけど。結局紹介もされない、すごおおおおく不思議な感じでした。
前にみっちーツアーに帯同していたスティーヴ・エトウがついていた。