新感線RS「メタルマクベス」@青山劇場

ネタバレはないはず。
私のお目当ては森山未來くんと橋本じゅんサマ!


主役の内野聖陽の歌のダメぶりは、以前から噂に聞いていたので驚かなかった…けどこれでレミゼとか、エリザベートとか、やるんだねー。日本のミュージカルって…
まあ、お芝居の部分ではさすが文学座って感じでマクベスだし、ちょっと大仰な感じでちょうどいいんじゃないかと。それよりも立ち姿があまり美しくないのでびっくり。腹回りとかがすごい太いの!
普段だったら私のじゅんサマがデカあたまで、1人でドラえもんみたいでかわいいのに、内野がじゅんサマとあまり体型が変わらなかったよ…
それより何より許せなかったのは「メタルマクベス」だからヘッドバンギングがあるんだけど、内野のそれは、ヘッドウェイヴィングとでも呼びたいような、まるで躍動感のない代物でした。しかもパンフを読むと「内野はハードロックファンだった」と書いてあるから余計むかつく。ぜんっぜん根性ねえ。
松たか子のバンギングの方がよっぽどサマになっていた。


じゅんサマは、あまり暴走の場が与えられておらず(というかミュージカルって、きっかけとかシビアだし、あんまり遊べないみたいね)小爆発という感じだった… だってキャラが何かいい人なんだもーん。


あと期待の森山未來君は、演技やダンスは当然のこと、歌が主役(内野)より上手だったー!よかったよかった。これで日本にも、歌って踊って笑いが取れる新しいミュージカルスターの誕生だね♪
特に劇中で彼が歌うメタル演歌は、なかなかの傑作。


北村和夫の息子、北村有起哉って、初めて見たけど、舞台映えがする。タイプとしては長塚圭史みたいだねえ。
松たか子のレディ・マクベスはもはや安定感(友人は野田風だと表していたが、私には前に見た野田演出の彼女も、串田和美演出の彼女も同じに見えたぞ)。あとは上條恒彦がさすがの声量であった。かっちょいい。


クドカン翻案は、こんなものをあっという間に書き上げちゃう人がいるんだなあ〜と驚愕。しかも劇中歌の作詞もほぼ全部やってて、それぞれいい歌になってる。しかも「メタルって何かかっこ悪い」ということを正直に書ける。やっぱり自分の中の基準値が人の思惑で変わらないからいいんだろうなあー。