志村魂@東京芸術劇場中ホール

ありえん!
同行者が出張になったため、のほほんと7時ギリギリに会場に着いたら、どこをどう捜してもチケットが見つからない!ぺろっと開いた鞄の上に入れたので途中で落としたか家にあるか…だが帰ってると終わっちゃう!ってすでに中ではもうバカ殿のテーマが!


入り口の人に掛け合って「e+で買ったチケットを紛失した、F列だが席番号が分からない」と頼みこむと、強面のキョードートーキョーの人がe+に電話して確認してくれて入れた!ほっ!


入るとバカ殿コントは終盤。何か、猫ホテのイケテツとか池田成志とかも出てるー!知ってたような気もするけど改めてびっくり。そして志村の舞台に立てる彼らにジェラシー。っておれ俳優じゃないけど何だろう。多分、志村と友達になって飲みにいけることがうらやましいんだと思う。


7時からたっぷり8時半まで1部のコント。名作「ひとみばあさん」が出てきて泣いた。笑いすぎて。志村の「ひとみちゃん」というキャラをご存じだろうか。昔のCXのそばにあった飲み屋?の女将さんを元に作ったキャラクターだが、最近は両手両足骨折で入院している人の「付添婦」として出てくる設定が多い。年なので息をしているだけで変な声が出てしまうのだ。


暗転の音楽は黒人好きの志村らしく「EW&F」そしてバカロック「offsprings」。好きなんだねえ…


2部はまず志村が習って1年になるという、津軽三味線のご披露。ただ何も楽器を弾いてなかった人の1年ではなく、ずっとギターか何かやってたんだろうねえ、というくらい上手。そして最後はちゃんとオチがつく。ただ有名人の手習いごとの発表会にならないところが志村えらい!


その後、松竹新喜劇一姫二太郎三かぼちゃ」。頭のいい兄弟にバカにされて育ってきたアホの三郎が、最後に逆転する話。私は小学生の頃、日曜の昼にやっていた藤山寛美がきらいだった。大人になって見ても、やっぱりこの本は嫌いだ、と思った。アホに対するいじめの構造。そして、喜劇なのに何で最後に泣かせないと気が済まないの!という憤りだ。だから志村がこの本をやったのが残念だった。志村には関東の吉本新喜劇、ただ楽しいだけで、あー楽しかったと笑って帰れるものをつくって欲しかったのだ。ただ、本は嫌いだが、志村がやるのでもっと笑いにどん欲で、泣かせの部分はさらっとやってくれたのでまだ鑑賞に堪えた。そして最後に「おまけ」として「変なオジサン」が登場したのでもっと救われた。


そして広島の帰りに引いた風邪?がまだ治らないというか今日鼻水のピークだよう。もう2週間にもなるのに…