*[舞台]ビューティフルゲーム@青山劇場

嵐の櫻井翔君主演ミュージカル。作曲はアンドリュー・ロイド・ウェバー。外人演出だからか、翔君のキスシーンがやったら長い。毎回4小節ずつくらいぶっちゅーーーーーとやってる。


翔君の歌、出だしで「お!ウェスト・サイド・ストーリーの時よりうまくなってる!」と感動。だけど後半に行くと、特に声を張らない歌では結構不安定になってしまって残念。初夜の場面なんてすっごくかわいい場面だと思うのに、訳詞のまずさや、演出の不備もあいまって「ぷぷっ」というシーンになってしまって、かわいそう。
髪型はアイルランド人とかで、ああいう髪型で赤毛で緑の目をした男の子いるいる!って感じ。かわいかった!70年代ファッションもかわいかった。 翔君ってこんなに足長かったっけ?と思った。シャツを脱いでも、一人だけ体よすぎ。ジャニ界だと結構、みんなこれくらい腹筋割れてるのがフツーなので、他の人と比べて、そのレベルの高さを実感した。


安良城紅は、まず登場で「歌うまい!かわいい!スタイルいい!」と驚き、でも前半のお芝居で「この人は日本語で育ってないなあ〜」くらいに思っていたら2幕からセリフはもうぐだぐだ。ちょっとかわいそうだった。
朋ちゃん本田美奈子の後釜を狙っている。やりたいことは分かるけどちゃんと歌の先生につきなさい、と言ってあげたい。


そしてストーリーは、エンディングにクチあんぐり。何か、時間が来ましたからオチをつけますよ、って感じの強引な。お前、脱獄犯が心入れ替えたからって、幸せな未来が待ってるのか?さすが、ロンドンでも1年で打ちきりになった芝居だな。タイトル「ビューティフルゲーム」だが、サッカーというゲームのビューティフルさ、すばらしさはほとんど伝わらない。


振り付けも演じる役者のコマ不足が原因か、「ぷぷっ」て感じ。特にサッカーの試合シーン。バレエ的振り付けって下手な人がやると笑えるだけだけど、まさにそれだった。歌って踊れる人って、層が薄いんだな…っと実感。ジンジャーを失って泣く女の人は宝塚らしいけどお顔がビミョー。そして朋ちゃんの彼氏役も顔がビミョー。これなら関∞の丸山くんでいいじゃん!と思った。それなら我々も応援目線で見られるのに…あと、サッカー好きの村上くんも出たかっただろうな。


そして、訳詞とか譜割りがものすごくよくない。1音符1音にこだわりすぎたのか、日本語の単語が、フレーズに全然乗ってないの。だから間延びして眠くなるんだと思う。


その譜割りのつまらなさ(への鈍感さ)、紅の日本語の訛りなどが指導できないところは外人演出の弊害だと思う。日本人の演出助手がついてても、そこまで言えないだろうしな。


キャストは、翔君以外では山崎裕太がよかった。最後、翔君が裕太を殺しに行くパブの場面では、なかなか凄みも出てて、さすが芸歴長いね!という感想でした。


とにかく台本と演出のまずさにつきる!ジャニーさんは翔君にミュージカルをやらせたくて彼が得意なサッカー題材のものを見つけて、アンドリュー・ロイド・ウェバーだし間違いないだろうと思って買ったんだろうけど…
しかしジャニーさんは何で翔君にミュージカルやらせたいんだろう…