バルカン超特急

引き続きヒッチコック作品。
えーとね、パジャマのギャグが分かりにくいよ… 大きなスクリーンで見れば分かるのかな…


とにかくご都合主義なんだけど、まあそれもご愛嬌。
ヒロインは駅で、2階から落ちてきたレンガで頭を打つんだけど、
もっと重症にならないのか…血とか出ないの?
あれはフロイさんを狙ったものじゃなかったの?
途中からフロイの別人を乗せたり、臨機応変すぎない?
あと、窓の中から書いた文字が
どうしてトンネルに入ると消えるの?むう…
 

まあ、トリック上の疑問はたくさんあるが、勢いで突き進む感じの映画。
私としては三十九夜の方がまだよくできてたと思うけどなあ…
これが傑作なのかなあ… 多分「列車!動く密室!素晴らしい!」って
原作の設定だけで作っちゃった感じ。原作読んでないけど。
きっと、小説じゃこんなトリックじゃ成立しないよね。
あと劇中の人物がみんなエゴが強くてねえ、好ましい人がいないの。
この人(ヒッチコック)やっぱホントに人が好きじゃないと思うよ。
でもねえ、窓に浮かび上がる文字とか、尼僧のハイヒールとかはやっぱステキ。


とにかく何より邦題のセンスは抜群!原題"THE LADY VANISHES" (消えるレディ)よりも
全然、超特急の密室ミステリーって感じが高まるもの。
実際は結構ちょくちょく止まるんだけどね…汽車…