「パイパー」@シアターコクーン

野田秀樹 作・演出。

なぜか最前列。
このところの野田のミューズである宮沢りえ松たか子のW主演。
ダメオヤジの橋爪功さんのすねっぷり、確信犯っぷりがすばらしく。
サトエリの「爆乳」はうわさに違わぬ山盛りっぷりで、あれはもはや谷間ではなく山を鑑賞するものであった。
大倉孝治は頼れる安定感。確実に面白い。


人類の果てという壮大なテーマを印象的なシーンのモンタージュで表現してしまう野田の手腕。
人の果て、文化の果て、荒廃、その後の発芽、と母の強さを絡めて。

母の、といえば舞台上の宮沢りえは妊娠6か月だそうだ。
声はキャラを表現するためか、一度潰して作ったような野太い声で演じていた。