(日付は2日)Root & United Vol.9 @代官山UNIT

Scoobie Doが主催する対バンイベント。今回はオーサカモノレールと。
モノレールホーンズのダンスかっこよすぎ。JB乗り移りすぎ。
本人達はクールでタイトでいながら聴衆をグルーブに呑み込む、まるでちりとてちんの四草さんみたいな魅力。


最高にあったまったフロアにScoobie 登場。ヤツらは今日も最高。リーダー、マツキタイジロウはイヤらしいガウンを着て加藤鷹のポーズで、イヤらしさ全開でお届けしてました。リーダーも汗だくのくせに涼しい顔したクールビューティー


最後にオーサカモノレールホーンズが合流。踊り狂って終了。
ここからが私の大事件の始まりだった。
アンコールの拍手でスクービーとオーサカホーンズが舞台上に戻り、コヤマシュウがこう言った。
「今日はファンクのお祭りだから、アンコールは俺たちの先輩で、ニッポンのファンクをたった独りで引っ張ってきた男の曲をやる」
曲は「だいすき」だった。
ついさっきあんなエントリを上げた後、このタイミングで「だいすき」だった。
私は泣きながら、一瞬「まだ私にはこの歌を聴く準備が出来てないんだよお」と逃げ出したくなった。
Bメロが切なかった。「だい・す・き!」と叫べなかった。
でもこれは、コヤマシュウから私へのメッセージに聞こえた「岡村ちゃんから逃げるな」
彼ら日本でファンクを頑張ってるアーティストにとっては、我らいちファンが感じた「悔しさ」どころではなかったはずなのだ。彼らこそ歯がみして「岡村ちゃん、どうして」と思ったはずなのだ。
でもしょうがない。あんな弱い岡村ちゃんだから、自分を持て余しのたうち回りながら名曲を生み出してきたのだ。彼には他に表現法がなかったからたった1人でファンクをしょってきたのだ。そんなことは百も承知のハズだったのに。


曲中でコヤマシュウがこう言った。
「このヘポタイヤには諸説あった。「Hit me 太陽」だの、スワヒリ語で「愛してる」だのヒンドゥー語で「愛と平和」だのスウェーデン語で「そねみねたみ」だの諸説あった。でも岡村ちゃんこう言ってた。意味なんてねえんだって。ヘポタイヤはヘポタイヤなんだって。だからそこにお前の一番の気持ちを乗せてただ叫べばいいんだよ」
私はコヤマシュウに背中を押されて泣き笑いで「ヘポタイヤ」を叫んでいた。そういやJBなんてクスリでトチ狂ってショットガン持って人を追いかけ回したんだもんな、なんてぼーっと思い出し、それに比べたら人に危害は加えてないか、なんてよくわからない比較をしていた。


何の屈託もなく聞くことはしばらくできないかもしれないけど、とにかく私は岡村靖幸を愛しているんだなあ、ということを改めて思い出した。
ありがとう、Scoobie Do、オーサカモノレール。