ドラマのこと

前クールで見逃していた「SP」を、一挙放送でキャッチアップ。評判通り、面白い。
原案、脚本は金城一紀
「SP」を見なかった理由は、主役が岡田くんってことで「こんなちっちゃいSPいねえだろう」とたかをくくってのこと。見てみるとテレビサイズでは成立している。超能力もあるしな。岡田くんより細っこい真木ようこを入れたのもいいんだろう。真木ようこちやん、顔バカみたいにちっちゃいし体のバランスよくて、テレビ写りがすばらしい。
そういえば同じ金城一紀の「フライ・ダディ・フライ」を見なかったのも「堤真一じゃもとから結構強ええじゃねえかよ」と鼻白んだのが原因だった。これは先に韓国リメイク版を見て、その映画としての出来も、イ・ジュンギの美しさも、オヤジの出っ腹加減もすばらしかったからというのが大きかったのだが。


とにかく、最近は原作ものやリメイクばかり書かされているテレビドラマの脚本家たちは震撼しているだろう。作家にこんな面白いもん書かれたら商売あがったりだ。


一方、舞台の「歌姫」はあんなに面白かったのにテレビ版はひどいことになっていたサタケミキオ。
もともとが2時間の話を1クールに引き延ばしたのも無理があったし、その他も時代考証がメチャクチャである点(まだノリつっこみはない。いくら何でも敵性音楽のロックをゆうさんがそんなに聞き込んでいたわけがない、ジェームズ・ディーンのポスターがリバイバル時のもの、などなど)、舞台では勢いで通じるギャグも滑りまくっていた点、などが反省点だろう。「花男」では毎回きっちり泣けるシーンを織り込んで若い女子を虜にしたサタケだが、今回は自作が原作だったのも筆が甘くなった原因かもしれない。


今回は「りの君」で男を上げたトーマ主演の「ハチクロ」、旬くんの「貧乏男子」、亀ちゃんの「1ポンドの福音」にくわえ、クドカンの「未来講師めぐる」、井口昇監督の「栞と紙魚子の怪奇事件簿」、「明日の喜多善男」、2クール目の「SP」、「金八」などチェックしたいドラマが山盛りで困っている。


「金八」は実際、老害となっていた小山内先生をようやく追い出した後のスタッフが頑張っているが、なかなか視聴率に結びつかないようだ。すごい面白いのに。


余談。前クールでは、ハズレなしと信頼している秦建日子だけど「ジョシデカ」はパスした。毎週ピン子とリュ・シウォンは見たくない。ピン子の下品さは言うまでもなく、リュ・シウォンは欽ちゃん顔なのになぜイケメンのくくりに入るのかが理解できない。