漂う電球byオリガト・プラスティコ@本多劇場

ウディ・アレンの戯曲「漂う電球」をケラの演出で。
オリガト・プラスティコとは広岡由里子とケラのユニット名らしい。


いわゆる「翻訳劇」を正面切って翻訳調でやってみよう、という感じ。
「何を言ってるんだジョージ」「そんなことないだろうトム」みたいな台詞が結構続く。
かと思えば、ここは妙に日本語だ、台詞を変えてあるな、というところもある。


もっと「翻案」しちゃえばいいのに。と思うけど、アレンが好きで、アレンの戯曲を(しかもマイナーなのを)やりたいと思うケラは、そこまでやってみたかったのかな。


あと各シーン、面白いんだけどちょっと冗長で「そこもう少しカットして」と編集したくなる気持ちに。
それも、上と同じ理由なのだろう。
救いのない話の割には暗くならないのは、アレンだからか。


どもりの兄ポール役岡田義徳くんと要領の良い弟スティーブ役高橋一生くんはすごおく男兄弟って、いいなあ〜という感じが出てた。
高橋くんは「我が輩は主婦である」の夜しずかがものすごくよくて期待していたけど、やっぱりよかった〜。
醒めた感じがすごくいい。
岡田君は、神経の繊細などもり症、というのはもう彼の十八番といってもいいのではないか、という感じ。


あとは町田マリーが割とふっつーーーの人だったかなあ。ていうか普通の役なんだけど。
毛皮族だろ?もうちょっと何かないの」という気にはなった。