「リチャード三世」@赤坂ACTシアター

いのうえひでのり演出。古田新太がリチャード三世。
ふるちんは達者な人ではあるが、今回は(特に1部は)結構手こずっている、もしくはすでに彼自身が飽きている印象を受けた。
同じ悪人役では、「薮原検校」の方がずうっとぬらぬら光っていた。汗でか!?デコか?という問題ではなく。
そしてロック!デス!な感じでは以前、円で平光さん演出、金田明夫さんのリチャードがかっこよすぎたのでいのうえ氏は今回悩んだのではあるまいか。
(といっても平光演出は本編自体はがっちりオーソドックスだったのだが)


まずスウィンギング・ロンドン+近未来+ナウシカというビジュアルで。ふるちんはマッシュルームカット&ベルボトム。デブベルボトム。王様になった時のまんまるっちい衣装がかわいすぎた。


お芝居は一部途中で眠りに落ちそうに。ストーリー自体が途中中だるみするのだが。
カラコンを入れた安田成美がド美人、
川久保拓司も少女漫画から抜け出たような金髪碧眼のビジュアルが素晴らしい。
きよし師匠の息子は、カラコンで完全に外人顔&サイボーグ風に。
さすが!とうなったのは銀粉蝶さん。
ふるちんが手こずり時々振り落とされている長台詞の暴れウマを彼女は完ぺきに乗りこなし、自分の支配下に置いていた。
不思議な髪型(長髪のパーマヘアをロンドンの近衛兵の長い帽子のようにもり立てた)バッキンガム公役の大森博史氏も面白かった。
ケーツビーの増沢望という人も別のお芝居が観たい。面白そうな片鱗をチラ見せしていた。
あとJAC所属の川原正嗣という人もビジュアルは全体的に「我が家」の大仁田に似てる人なのだが(あとモモがものすごく太い)声がすごく魅力的で上手。かげろう峠にも出るそうなので楽しみ。
私がダメだったのは若松武史氏。声が出てないのとナルシストっぷりが透けてみえて「俺はうまい」という自己満足の殻に閉じこもってる感じが鼻についた。


客席には中村勘三郎夫妻と松本潤くん!!!!!!あと黒柳徹子さんは白いスーツだった。ちょっとお得。