リア王@さいたま芸術劇場

平幹二郎リア王蜷川幸雄の演出。脇は吉田光太郎、高橋洋などのニナガワ組に、リアの3人の娘が銀粉蝶とよた真帆内山理名


テレビで見ると結構かわいそうな人(丸顔でホンコンさん風味)な内山だが、実物はやっぱり顔は小さいし細いし。ただ声を出すので精一杯。最後のリアの「お前のおだやかな声も」うんぬんで『おだやかちゃうちゃう」とツッコミ。


しかし当然見たことがあると思っていたリア王、芝居が始まったら全然知らないのにビックリ。初見だった。舞台芸術は松に梅、音楽も半分は鼓や笛など和風、日本の客席通路を花道のように使って歌舞伎のような舞台。客も平日マチネだったのもあってか50代以上が多くて、大向こうからかけ声をかけそうな勢いで、劇中リアがはける場面などで拍手が起こる。


いや〜見といてよかった。ヒラミキはまだまだ元気元気。まあ、最後死んだ娘(内山)を抱えるシーンがあるので、40キロそこそこしかなさそうな内山は下手くそだけどそのための要員か、という感じだったし、達者な銀粉蝶さんと、以外にうまいとよた真帆の、銀座のママみたいに大きく盛った髪型もお見事だった。

年増のオバハン2人を手玉に取る私生児役池内博之くんは、顔は十分野性味あふれているが、存在感や声に色気があったらなあ〜…ちょっと惜しい感じでした。