座頭市@新宿コマ

私は初コマ。
座席は半分埋まったくらい!
サダヲが出ててこんな空席ある芝居、ここ10数年で初めてだよ!
主演は哀川翔アニイ。脇が遠藤憲一とか長門裕之とか。もちろん阿部サダヲも。
演出は三池崇史
三池作品にありがちな、途中だれる部分はあったけど、お話は80点くらいの出来。
(甘いかな。三池だからこんなもんかと思っていて80点って感じだけど。)
特に上に書いた遠藤、長門阿部サダヲの出てくるシーンはいきいきしてすばらしい。
ただ、乗ってくると翔あにいが噛む!大事なとこを噛んでしらけちゃう!
あと、女性陣に華がなく、翔あにいとエンケンに惚れられているいい女、という元宝塚女優が、セリフが聞き取りにくい!
あと、熊吉という悪者をやった役者は100パーセントまったく何を言ってるか分からなくてフラストレーションが募った。
とにかく(恐らく初舞台?の)翔あにいをもり立てなきゃいけない脇が結構ダメダメで、エンケン長門、阿部がどれだけ頑張ってもやっぱりお芝居ってアンサンブルなのね… ということを思い知らされる結果となった。
初めて生でみた長門がおんぼう(変換しやしねえ)を生業にしてずっと蔑まれて生きてきた人間の性、哀しみを十二分に表現していて本当によかった!


あと先日芸術座改めシアタークリエで「恐れを知らぬ川上音二郎一座」を見たときも感じたことだが、お客さんというのはハコについているものなのだな、と。クリエも、座組にしては年配客が多くてどうして??と思っていたし、今回も三池に翔あにい、だけど10分ごとにトイレにいくようなおじいさんおばあさんが結構多かったのだった。
隣のアプルでやれば半分も空席になることはなかったかもしれないね。


最後、カーテンコールで「阿部!サダヲ!きゃー!」と声をかけている男性がいた。遠目に見たところ多分宮崎吐夢だわ。近くで見たかった…


それにしても先日の「川上」にしてもこれにしても、みんなが商業演劇にシフトしてきている気がするわ。
風間杜夫だって今や明治座の顔だしねえ。(ホントか?適当言ってます)
もう50代だもんね。