「野ブタ。」第4回 114の日

何度かリピって見たわけですが。


いよいよ謎の女はマリコしかいなくなってきたな…
彰がいきなりすごい強かったり… もう、いいんだけど。
逆に弱いけど殴る、とかの方がかっこよかった気が。ま、弱くなくてもいいけど
相手のパンチは全部もらった挙げ句1発で殴り倒した、とか。


あと、本気で「祝わないでくれ」って言ってる人に、校庭のチョークのケーキは
いやがらせに近いと思いますが…
これは、まあよく男に、「女は現金だ」とたとえられる話にありますけど、
同じ触られるのでも好きな人(野ブタ)にされれば「♪イヤン」で
嫌いな人(マリコ)にされれば「キャー!痴漢!」の原理ってことなのか?
そうじゃなければ、
「とりあえず人がお前を思ってしてくれてることは、ありがたく受けておくべきだ」という
社会生活上の教訓を、野ブタが逆に修二にガツンと説教してやったってことなのか??
それとも、自我が芽生えてきた「野ブタ」が初めて自分のエゴを修二に押しつけたってこと?
どれにしても、あんまり気持ちよくないなあ。


兎にも角にも、初回で「お前の住める場所を作ってやるよ!」とタンカ切った修二君ですが
その後プロデューサー的手腕はまったくといっていいほど発揮できず(2話でちょっとだけだ)、
後は3、4話とも、信子と彰に逆に信念の強さを見せつけられるような形で終わってますね。
これはもう、小説版の「野ブタ」とは修二のキャラ設定という大前提からまったく違っていて、
ただキャラの名前と、最初の設定だけ借りてきただけの、
修二という仮面をつけたメッキで金ぴかの若者が、やがてメッキがはげて学校で窮地に陥り、
仮面を持たずに生きられる強者たち(彰と信子)によって立ち直る物語、
になっていくのだろうか。という感じ。


それでも、見るべきところはちゃんとあって。それはもちろん亀ちゃんの修二!
114の日、ロープの前に立つまでのおちゃらけ具合。完ぺき。
あとは、ここはもちろん台本がいいところで、
自分に告白する信子に水をかけるか花びらをかけるかの決定をする時、
あみだくじで決定した、とあとで言い訳できるというためだけに、
何度も「花」がでるまであみだを書いてあるところ。
それは、その後の修二のナレーションとあいまって、とても説得力を持っていた。


そうそう、説得力なのよー。
彰のキャラはいろんなモザイク、寄せ集めなんだけど
(それは本の問題も本人の演技の問題もありそう)
修二はすごく説得力があるのー。
斜に構えるところも、計算高いところも、
みんなのために(自分の仮面を守るために)奔走するところも、やさしいお兄ちゃんの部分も。
それは亀梨和也という人間と幸運にも役柄がかなりかぶる部分があるからではないかと思う。
というかちゃんと自分の中でかぶる部分の引き出しを上手に開けられるからだと。


それと関係するかしないか。「修二と彰」のCD「青春アミーゴ」には
山Pのソロ曲「カラフル」も収録されており、いきなりラ行で舌を巻くので驚いた。
ああ、林檎ちゃんをパクッたのね、と。
この人はかっこいーと思ったら何でもマネしちゃう人なんだな、と。
全然ロックでもない、ミディアムテンポのポップスなのにだよ。
まあ、若いうちは誰でもそういうふうにして自分を見つけていくものだとは思うが、
子供の時から働いてる君は、その試行錯誤がすべて商品になっているのだからね、と
どうか、周りの大人が忠告してくれますように。